ライト,ついてますか -問題発見の人間学-

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320023684/qid=1137075711/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/503-2645053-6766312


ワインバーグ先生の本を初めて読んでみました。
いやー、もっと早くに読んでおけばよかった。
この本、初版が1987年となっているので、20年前の本なわけですが、内容は現在でもそのまま通用します。
まぁ、普遍的な問題を扱っているので当然ですが。
以前、判断の上層レイヤとして書いていたような事は、20年も前に言われていたんですね。


何か問題を見たとき、我々はすぐに解決にとりかかりがちです。
すぐにいくつかの解決策を思いつく類の問題では、特に顕著です。
でも、その前に、
・問題になっているのは何なの?
・誰のために問題を解決するの?
ということを考える必要があるのではないか、と述べています。
その上で、
問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である
と定義します。
問題を解決するためには、現状を望まれた事柄に合わせるか、認識を現状に合わせるかの二通りの方法がある、と述べています。


ウィットに富んだ文体なので、ちょっと意味の取りにくいところもありますが、非常に良い本だと思います。
訳者が序で述べているように、学生さんに読んでほしいと思いました。