ソフトウェアエンジニアリング

いつもROMってるid:satoshisさんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/satoshis/20060111)から、清水吉男さんのホームページ(http://homepage3.nifty.com/koha_hp/)にたどり着きました。
んで、書いてある内容を読んで愕然としてみたり(^^;


僕はプログラムを組むのが好きで、ソフトウェア開発の世界に入りました。
したがって、プログラム言語の知識も、設計の技術も、すべて独学です。
当然、「実装」への興味が強いので、持っている技術も読む本も、実装寄りのものになっています。


ところがここ1〜2年、考え方が変わってきました。
平たく言えば、ソフトウェア開発に携わっているんだから、実装はできてあたりまえなんではないかと考えたのです。
むしろ、実装以前にこそ問題が山積していて、そこを解決する技術が必要なんではないか、と。
きっかけは、色々あると思います。
転属(同業他社への転職)を考えたことで、「自分の市場価値」という考え方を知ったこと。
開発している現場で、実装段階ではどうやっても修正できない不具合が出たこと。
設計者や企画者を名乗っているはずの人が、設計や企画の精度ができあがる製品の精度に強く影響することにまったく気づいていないこと。
さまざまな要因が重なって、ちょうど「実装の上層レイヤに必要とされる技術」の勉強をはじめていた矢先、清水さんのホームページに行き着いたのです。


ソフトウェア開発に携わっている人は、とにかく全部のページに目を通してみてください。
日本のSEの能力は欧米やインド等のSEと比べて低い。
プロジェクトをマネージメントするスキルを持たないマネージャが多い。
いままで自分が漠然と感じていて、「でも、そういうもんなのかな。」「僕がちょっと斜に構えているだけかも。」という内容が、わっさり載っています。
清水さんという方は、長年ソフトウェア開発のコンサルティングをやってきた人です。
つまり、プロセス分析のプロです。
その人が、僕と同じようなことを感じていて、僕以上に危機感を持っている。
しばらく呆然としてしまうほどのショックでした。


実装に偏った技術・知識だけではどうにもならないという漠然とした感触は間違っていなかったようです。
テンションがあがっているうちに、ソフトウェアエンジニアリングについての本当の勉強をしてみようと思いました。