転職活動のキロク

僕が転職に際して、考えたこと、やってみたことをまとめておきます。
一気に書いたので、あんまりまとまってないかも・・・。

転職前の環境

僕は大学卒業後、いわゆるIT企業に就職しました。
現在の企業を選んだ理由は・・・一番最初に内定をくれたから(^^;
後は、規模が大きかったから、というのもありますかね。
当時は、とにかくプログラムの組める仕事に就きたくて、会社を選ぶという発想はありませんでした。


就職した会社の業務内容は、受託開発と派遣が半々くらい。
僕は入社2週間で、別の会社に派遣に出されました。
それから今日に至るまでの約3年間、同じ派遣先で客先の業務についています。


この環境に何か不満があったのか、と言うと・・・実は、大して不満はなかったりします。
むしろ、自社で仕事しているよりはよほど良い環境にあったなぁ、というのが正直なところです。
いくつか理由を挙げると、

  • 自社よりも客先の方が圧倒的に技術力が高い*1
  • 客先は世界に名だたる大企業なので、残業が少ない*2
  • 開発チームの雰囲気も非常によかった
  • 社員と派遣社員があまり区別なく業務を回していた*3

まとめると、自社は大したことないけど、客先の環境が良かったので満足ということです。

転職のきっかけ

一番大きいのは、客先の仕事に飽きた事でしょう。
客先企業はメーカー系なので、まったく新規の企画はありませんでした。
基本的には、既存コードの保守&派生開発を行うわけです。
また、企画部からの依頼をいこなすのがメインの仕事なので、エンドユーザと直接会う機会もありません。
納期は製品のリリースから逆算して決められるため、おそろしい短納期での実装が求められます。
結果として、誰がどう使っているのかわからない、そもそも使っているのかどうかも定かでない機能を突貫工事で作ることになります。
それでも、デバイスドライバの開発というのはちょっと特殊な分野ですので、最初のうちはおもしろく感じていました。
が・・・さすがに3年もやっていると、飽きてきてしまいます。


もうひとつ、自分の将来を真剣に考え始めたという事もあります。
結婚したっていうのも大きな理由でしょう。
それ以上に、他社から派遣されてきている人と話して、業界全体に対する興味の対象や視野が広がったというのが大きいですね。
そんな中で、ある日、ふと考えました。
「俺は、将来、何がやりたいんだろう?」
今のIT業界は腐ってる、と、よくwebの記事にはあります。
幸い、僕自身はデスマーチを経験したことはありませんが、自社を見れば、顧客に対して詐欺としか思えないような仕事の仕方をしています。
それよりマシとはいえ、客先企業だって、無駄な会議をやって、無駄な機能を作り込んで、無駄な製品をガンガン作っています。
WEBの記事を検索すれば、開発者の命をすり潰して無駄なモノを作っている話がごろごろ出てきます。


・・・どうしてこんな事が起きるんだろう。
どこかが間違ってる。
でも、どこだかわからない。
僕は、それを知りたいと思いました。
そのために必要な経験が、いまの仕事を続けていて身に付くか?
答えは否でした。

転職先の条件

開発、マネージャ、営業、経営・・・。
きっとどの分野の経験が欠けても、僕の欲しい答えは見つからないでしょう。
であれば、転職先の条件としては、必要な経験ができるところ、ということになります。
開発スキルを磨くには、様々な種類の案件を扱っているところが良いでしょう。
営業スキルを磨くには、開発者であっても客先に連れて行ってくれる文化が必要です。
マネージャのスキルを磨くには、年功序列の企業では時間がかかります。
経営のスキルを磨くには、経営者との距離が物理的に近い方が良いでしょう。
必然的に、対象は規模の小さな会社に限られます。
この段階で、自社に残るという選択肢はなくなりました。
なにより、自社はもともと給料が安いので有名な会社です。
他社に移る事に、待遇面での不安はまったくありませんでした(^^;
後は、転職先探しです。
規模の小さい会社を探すなら、転職コンサルタントは通せません。
普通、転職コンサルタントは転職者からはお金を取りません。
裏を返せば、転職者を受け入れるからお金を取っているわけで、規模の小さい会社にそんな体力はないと踏みました。


もう一つ、転職先の重要な条件があります。
それは、札幌市内に勤務先があり、転勤がないことです。
なぜなら・・・奥さんが札幌勤務だから(^^;
家庭内に余計な波風は立てたくないですからね。

転職活動記録

転職先は、(財)北海道中小企業総合支援センター北海道の企業ホームページリンク集から探しました。
検索画面がしょぼいので、ひとつずつホームページを覗いては、条件にあうかどうか検討します。
この時の条件は、以下でした。

  • 社員数30名以下
  • パッケージ開発または受託開発中心(つまり、派遣業務をやってない)
  • 札幌に本社があり、支店が存在しないまたは東京に営業所のみ持っている

・・・条件に合う会社はあんまりありませんでした(^^;
その他フィーリングでふるいにかけて、結局4社ほどが転職先候補に残りました。
後は、履歴書と職務経歴書を送って、実際の会社の雰囲気を確認するだけです。


どの会社も面接までは受けさせてくれました。
面接では、言いたい事を言いました。
なにせ、自分の将来にプラスになるかどうか、会社を面接しているわけです。
扱った案件の技術的な話から始まって、業務形態・製品の販売方法・出資者の内訳まで。
聞きたい事はすべて聞き出してやるつもりで、だいたいどの面接も2時間くらい話しました。
小さい会社だったからかもしれませんが、どの会社の方も、まじめに話してくださいました。


結果、内定をいただいた会社の中から、一番自分の理想に近い会社を選び、転職先にしました。


4月からはその会社で働く予定です。

*1:自社の技術力がものすごく低いと言った方が正確ですね。自社開発の社内ツールにバグがあったり、8年目の先輩が素人としか思えないコードを書いたりします。

*2:ただし、自社の給料がものすごく低いので苦しかった(^^;

*3:案件に対して、派遣が問題点を指摘したりできた