効率が10倍アップする 新・知的生産術

弾さんの書評に惹かれて購入。
まだ全部読んでいないのだけど、非常に刺激をうけている。
特に、以下の2点は、最近自分でもうすうす「そうじゃないかな」と思い始めていたので、納得度が大きい。

  • 集中力を付ける一番簡単な方法は、体力をつけること
  • 情報のインプットは、頭だけでなく身体全体で行う

集中力を付ける一番簡単な方法は、体力をつけること

僕の仕事、プログラマというのは、集中力が命の仕事だ。
集中力というのは、気力と言いかえてもいい。
プログラムを組むのは、知識と経験をコードに落とし込む作業で、最終的には気力勝負になる。
で、若い頃はがむしゃらにやってても気力が続いたんだけど、2〜3年前くらいから精神的に力尽きる事が多くなってきた。
昔はHPが尽きるまで仕事ができたのに、最近はHPよりも先にMPが尽きるようになった感じ。
これ、年齢によって最大MPが落ちてきたと思ってた。


3年前に結婚して、引きこもり同然だった僕も、生活が大きく変化した。
朝食をとるようになった。
家事だ何だで、身体を動かす事が増えた。
夜寝るのが早くなった。
で、気付いた。
朝食をとらない日より、朝食をとった日の方が仕事がはかどる。
身体を動かした後の方が、よく眠れる。
よく眠った後の方が、寝不足の時よりも仕事がはかどる。


結局、僕がMP切れだと思っていたのは、実はHPの方が切れていたのだ。
いや、MPが減る時は同時にHPも減っていて、HPが先に尽きていたのかもしれない。


気力をつけるには、体力がいる。
うすうす勘付いてはいたんだけど、本書を読んで確信した。

情報のインプットは、頭だけでなく身体全体で行う

本を読んで知識を増やす。
それが生産性につながると思っていた。
反面、ひどく鈍感な部分があるのに気付いた。
例えば、会社に着いたとき、通勤途中の景色や音、ひどい時には天気すら思い出せない事がある。
どうやら、頭の中で何かを考えていると、外部からの感覚を遮断してしまうらしい。
で、本を読んでいない時は(どうせ大したことじゃないのだが)常に何かを考えているので、外からの感覚はほとんど入ってこない。
これ、子供の時からずっとそうなんだよね。


で、何が起こったか。
端的に言うと、知識の吸収率が落ちた。
知識の吸収率には、学習意欲とか好奇心とかが必要だと思う。
「おもしろい」と思えないことは、記憶に残らない。
で、学習意欲とか好奇心とかってものは、常に同じパターンで情報をインプットし続けると、とたんに落ちていくらしい。
要するに、学習が、ルーチンワークになってしまう。
そうなると、本を読んでも内容が頭に残らない。
確かに読んではいるんだけど、身につかない。


これに気付いたのは、最近。
身体感覚と結びついている知識は、頭の中に残る。
ふと道の途中で気になった花の名前を調べたら、ずっと覚えている。
実際に調理した食材の旬がわかるようになる。
で、不思議なことに、食材の旬を覚えた直後に読んだ本の内容は、頭に残ってたりするのだ。
理由はわからない。
でも、僕の場合は、そうらしい。
そんなわけで、最近、通勤の時には歩きながら周りを見るようにしている。
散歩気分で歩くと、ストレスも減るしね。


以上、なんだかまとまりのない文章だけど、本を読んで感じたこと。

  • 規則正しい生活
  • 頭以外での知識の吸収

腑に落ちるところまでは来たから、後は実践あるのみ。
とはいえ、それが一番難しいんだけど・・・。