仕事が詰まって

ここのところ、22時過ぎに会社を出ることが多い。
いっぱしのIT業界人みたいだ(^^;


幸いにして、僕は就職してからあまり遅くに帰った記憶がない。
前の職場でも、やっぱり22時程度が限度だったように思う。(まぁ、自社じゃなくて派遣先ではあるが)
学生時代のバイト先はまったく違って、そこは連日日付変更線を超えていた。
その意味では、久しぶりに夜まで働いている。


実際に働いてみて思うのだけど、夜22時とかまで働く気でいると、時間が早いうちは絶対に全力を出せない
息切れするのが目に見えているので、時間当たりの仕事に使う体力を節約するしかないのだ。
結果、集中力は落ちるし、他人に気配りもできなくなる。
集中力の低下は書くコードの質を落とすし、気配りができなくなるとチーム内の雰囲気が悪くなる。
12時間だらだら働くより、8時間全力で働いたほうが、きっと良い仕事ができる。
長時間労働は、確実に仕事の質を落とすんだなぁ、と実感。


遅くまで仕事をしなきゃならない理由はひとつしかなくて、それは納期がタイトだからだ。
今回の僕の場合は、顧客の都合でどうしても近々に仕上げなきゃならない仕事が入っているのが原因。
この顧客とは長い付き合いがあって、普段はあまり無理は言わない(というか、「無理です」という主張を聞き入れてくれる)のだが、今回はたまたま複数の仕事が重なったらしい。
顧客自身も最終ユーザではないので、顧客に顧客が付く(ややこしいな)と、仕事をせざるを得ない。
まぁ、頻繁にあるわけではないし、仕方ないといったところだ。
常態化するようだったら、多分うちの会社は文句を言って単価を上げるか、付き合いをやめるだろう。
そういう意味では、いまの会社はまともな会社だと思う。


学生時代のバイト先と就職後の2社を比べると、まさに上記の点が違っている。
学生時代のバイト先は、取引先が事実上1社しかなくて、そこから来た仕事はどんな条件でもやらなきゃならなかった。
取引先のSEがまた無能で、仕様策定どころかエンドユーザからの連絡中継すらできない。
そんな中で、社員の人たちはおろか、バイトの僕ですら深夜残業をしていたわけである。




結局、長時間労働が常態化している会社って、以下のどっちかだ。

  • 仕事のマネジメントをする能力のある人がいない
  • まともな仕事をとってくる能力のある人がいない

どっちにしろ、あまり先のある会社とは言えない。


長時間労働によって仕事の質が低下するなら、取引先の残業時間を見れば、だいたいその会社の仕事の質がわかることになる。
いまのところ、僕には確認のすべはない。
IT系の仕事を発注する方は、一度確認してみるとおもしろいかもしれない。